2020年11月10日火曜日

「自分という存在」 4年 持井響太

 


「自分という存在」4年 持井響太(滝川第二高)


こんばんは。 
今回、部員ブログを担当させていただく文学部4年の持井響太です。

 まず初めに、新型コロナウイルス感染拡大防止、治療にご尽力している方々に深く御礼を申し上げます。そして公式戦を行うにあたり、グラウンドの提供や運営等の様々な裏方での仕事を率先して取り組んでいる学連や流通経済大学サッカー部の皆様、大学サッカーに関わる全ての人に改めて心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

「自分という存在」

最後の部員ブログは「自分という存在」について書こうと思う。

昨年の10月に怪我による手術で残りの2か月間を棒に振った時期があった。サッカーが出来ない日々やライバルの活躍を見て心が苦しかった。チームとしても個人としても大事な時期での怪我に情けない気持ちと共に、サッカー選手としての将来への不安が交錯した。そこで、真剣に就職活動をすることを決断し、自己分析を始めた。

自分はこれまでどんな思考で、何を優先的に考え、どんな環境を選択し続けてきたのか。そして客観的に見てどんな人間なのか、今後どのような人間になりたいかなど。何一つ隠すことなくノートに書きだした。
カッコつけた分析ではなく事実と素直な気持ちをありのままに。すると9割がサッカーのことだった。こんなサッカー馬鹿をどこの企業が採用するのか、自分のやってきたことってこれだけなのか、と自分がすごく惨めに正直感じた。でも、その自己分析をさらに深堀すると、何故かサッカーで培ったものが自信に変わってきた。

4年間で2回の手術を経験するなど怪我の多いこれまでのサッカー人生だったが、それでも諦めずにピッチに立つために、チームを勝たす為に、後輩に何か残すために、今置かれた立場を全うできるメンタリティが自分にはある。常に組織のことを考えてプレー、仕事できるfor the teamの精神がある。

この長所を自信を持って面接官に伝えることが出来た。
それは、本気で自分と向き合い、仲間と高め合う明治での日々があったからだ。薄っぺらいその場凌ぎの発言と、本気で向き合った発言とでは伝わり方が違うし、人事にはすぐわかる。オンライン面接ではあったが、自分がやってきたことをありのままの本音を自分の言葉で話すと面接官に伝わるという自信があった。自分を知るという作業がどれだけ大切かを改めて再確認できた。また、就職活動を通して、自分の知らない世の中の常識や、職の重みを学ぶことができ、「仕事」対しての責任感が増した。

そして、その自己分析はサッカーにも活きた。
今自分がどんなプレーを求められてピッチに送り出されているのか、組織の一人として何をしなければならないのか等を瞬時に考えるようになった。そうすると自分の存在意義や改善点が分かってくる。その改善点と向き合い、考え、プレーや言動をし、相手に伝え、成長する。このサイクルが個人を、そして組織をも強くすることを学んだ。

そしてこの成長のサイクルを長年継続しているのが明治大学体育会サッカー部だということに気づいた。だから今の環境に本当に感謝している。
明治のような環境があるのは歴代の先輩方が積み上げてきた賜物で、結局環境を作るのは「人」であり、どこの組織でどんなサッカーや仕事をするかということも大事だが、どんな人と共にプレー、仕事したいかを軸に「自分の環境」を選択することが本当に重要だと実感した。
そしてその「環境」に自分という存在が新たな歴史を上積みできるような影響力のある人間に成長していきたい。
また、その上積みの為にはもちろん結果も必須である。今年のタイトルは何一つ獲得していない。その事実を受け止めながら、謙虚にひたむきに学生らしく、残りのタイトルを全て獲って結果でも証明したい。

全員が犠牲心を持ってチームの為に、そして「明治らしさ」を存分に発揮して最後には笑って終われるよう、残りの明治での日々を全力で駆け抜けます。
応援宜しくお願い致します。

次回の4年生の部員ブログは同じ文学部の力安祥伍です。
少し変わった世界観と持ち前の視野の広さで、見たことのない力安ワールドを堪能できることでしょう。
そんな彼の部員ブログを是非ご期待ください!


【過去の部員ブログ】

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