「準備はいいか?」
商学部4年 須貝英大(浜松開誠館高校)
こんにちは。
今回2回目の部員ブログを担当させていただきます。
明治大学体育会サッカー部主将の須貝英大です。
長くなってしまいますが、これまでに感じたこと、これからの想いを書いたので、最後まで読んでいただきたいです。
新年あけましておめでとうございます。
旧年中はたくさんのご支援、ご声援、誠にありがとうございました。
新しい年を迎えるにあたり、より一層強い明治を目指し、努力をしてまいります。
少しでも早く普段の日常に戻ることを願い、私たちは変わらず全力で闘っていきます。
本年もよろしくお願いいたします。
また、新型コロナウイルス感染が広がる中で、医療従事者の方々、私たちの生活を支えてくださる全ての方々、様々な大会を開催するにあたりご尽力していただいた関係者の皆様、誠にありがとうございます。
2月からスタートした2020年シーズン。
1年を振り返ると様々なことがあった。
4月から6月まで2ヶ月間の活動休止、総理大臣杯中止、リーグ戦延期、応援ができない、円陣が組めない、無観客試合。
当たり前だった日常が本当にありがたく感じた。そしてスポーツの価値、スポーツマンとしてのあるべき姿など改めて考えるようになった。
サッカーができるって楽しい、幸せ。
スポーツは支えてくださる全ての方と一体になり、喜びを分かち合える素晴らしいモノだ。
新たなモノばかりではなく、すでにあるモノにも感謝の気持ちを持つ。
初心の気持ち、そして今自分がここにいること、サッカーが思い切って出来ることは支えてくださる方がいるからということを忘れてはいけない。
この状況下での
関東大学サッカーリーグ戦優勝。
明治の歴史上、初のリーグ戦連覇。各大学で新型コロナウイルス感染があり、日程がずれ込み連戦になりながらも、一年通して戦い抜いた。厳しい戦いの連続だった。しかしレベルの高い関東の中で優勝できたこと、今年タイトルを取れていなかったが目に見える結果を出すことができたこと、これはチームにとって非常に大きなこと。
そして、
IL全国優勝。
本当に日頃の成果の賜物だと自信を持って言える。
トップだけが強い、勝てるチームではない。
誰が出ても勝てるチーム。
立場関係なく、全員が同じ熱量で取り組む。
これを意識してやり続けていたからこそ、こういった結果を出すことができた。
明治という組織。
たくさんのことを経験する。
高校から入ってきたとき雰囲気で圧倒された。本当に自分はここでやっていけるのかと。試合に出られるのかと不安に思ったこともある。
下級生の時の仕事も大変だった。同期と言い合う。先輩に怒られる。不満に思うこともある。
しかし、
1年から4年全ての学年が刺激し合う日々。1週間単位でトップとセカンドが入れ替わる競争環境。ピッチに立つ者は明治の看板を背負って自覚と責任を持って戦う。甘いプレーは許されない。
オンザピッチだけでなく、オフザピッチも。
受け答え、立ち振る舞い、周りを見て気づいて行動することを徹底する。
時に悩み、時に苦しむこともある。でも刺激がある、緊張感がある中で生活する、プレーするからこそ本当の楽しさがあるし、自分の成長を実感できる。試合に出て活躍できた、チームが勝てたときは最高の気持ちになる。
人それぞれ違いがあり、良さがある。激しい競争があるからこそその良さを見つけ出し、磨くことができる。
どんな時でも「やり続ける」「こだわる」ことで小さな積み上げとなり自信につながる。
「明治らしさ」「明治とは」こういった部分を部員全員が理解をしている。弱みばかりではなく強みを知ること、目指すべきものを明確にする、自分の立場でどう貢献していくか。
これをいつも追求することを大事にしているからこそ自分の中のブレない軸が自然と生まれ、チームのベクトルが揃う。
1番大事にしていること。それは栗田さんがおっしゃった言葉。
「ただ勝っているだけのチームになってはいけない。」
勝ってよしにしてないか、全員がこの結果に満足しているか、スキはないか、勢いになってないか、全員がしっかりついてきているか。
一歩立ち止まってみる。
4年だけじゃない、ピッチで戦っている選手だけじゃない、全員が同じ目標に向かって同じ熱量で取り組む。
マネージャーだってチームに貢献したい気持ちが感動するくらいビシビシと伝わってくる。
明治の応援だってそう。昨年は応援ができなかったが、人数とは比にならない声量、悔しさを押し殺して声を枯らし全力で声を出す、どんな立場でも全力で自分の役割を全うする姿。
共に闘う。本当に心強い。
まさに「明治らしさ」である。
もちろん試合に勝つため、試合に出て活躍するため、トップチームに上がるために取り組む。
しかし、
トップはセカンドのために闘う、セカンドはトップのために闘う。
練習や練習試合であろうと、良い雰囲気を作ろう、勝って良い報告をしよう、勝って良い流れを作ろう。
こういった想いを常に持ちながら取り組んでいる。
自分には関係ないと思っている人はいない。
総理大臣杯のときのように、闘う場所が離れていても同じこと。
気持ちをひとつに、誰一人欠けることなく戦い続ける。
それが明治だ。
学生であるということを忘れずにやる。しかしいつまでも学生の意識ではダメ。それをいち早く気づく、気づかされる。
行動、言動、メンタルさまざまな部分でプロフェッショナルの意識で取り組むのも明治の良さの一つである。
本気で取り組むというより、自然と本気で取り組んでいる、自然と勝者のメンタリティが身につく。
口だけではない。心の底から湧き出るもの。
これをもっともっと高めていきたい。
残るは1月に行われる今シーズン限りの全国大会。
今年唯一トップチームが全国1番を決める大会。
いままで言ってきた明治の良さ、強さ、明治らしさを存分に表現し、見てくださる全ての方に感動と勇気を与えたい。
大学サッカーの素晴らしさを伝えたい。
そして、今年日本一に立っていないからこそこの仲間で一丸となって戦い、必ず日本一を獲る。
優勝するにはこれに尽きる。
「信じる」
自分を信じること、仲間を信じること
やってきたことを信じ、やり続けること
ここまできたら、この選手がいい、誰が出るとかの話しではない。
とにかくチームのために、自分のために信じて闘う。
いろいろな状況に立たされたとき、自分の基準の中で、判断をする。自分の基準が甘かったり、明確でなかったりすると覚悟が生まれない。覚悟があるからこそ、自分を信じられるし、やっていることを信じることができる。
覚悟を持て。
自分の中に確固たる自信があれば、周りを巻き込むパワーも生まれる。1人1人のそういった意識が必ず一つの大きなパワーとなる。
いつどこで何が起こるか分からない。
自分の中での追求心を持つ。学びに対して謙虚でいる。常に向き合い続け、実直に取り組む。
「今」をこだわる。
そして、立ち戻る場所を忘れない。
今年は今の段階でプロへと12人が進むことになった。こんなにも多くのプロが出たのも、
これまでの先輩方が明治の伝統、メンタリティ、あるべき姿、立ち位置を作り上げてきてくれたおかげ。
だからこそ自分たち4年は、これからの明治のため、後輩のために伝えるべきものは伝えていき、結果を残していく必要がある。
大事なのは、
どれだけ周りの選手より目立てるか、自分の力を表現できるか
自分勝手なプレーではない。上手いプレーをしろということではない。
ここぞというときに全力で戻る、上がる、体をはる、シュートを打つ、決める、声を出しチームを鼓舞する。
単純なプレーだがそれが大事。チームを助ける。こういったプレーを見せ続ける。より一層自覚と責任感を持って。
4年のみんな。
結果だけでなく、まだまだチームに、後輩に残していくものがたくさんある。声を出して引っ張る者、プレーや行動で引っ張る者、それぞれの立場でチームのために確かな一本道を作ろう。先頭に立って大きな背中を見せ、最後まで想いをぶつけていこう。
1.2.3年のみんな。
道を進む上で、たくさんの邪魔者がはいる。その邪魔者が入るスキがないくらい一つに繋がって信じてついてきてほしい。後輩の力なくして優勝はできない。遠慮はいらない。どんなときでも4年の背中を見て、取り組んでほしい。越えてほしい。
明治にいたからこそ無名の自分が、選手として、人間として成長できた。
プレッシャーがある中でも、最高の仲間の、明治のキャプテンをして良かった。
だからこそ最後も必ず結果で明治大学に恩返しをしたい。
サッカー人生で初めての大怪我をし、リーグ戦の大事な時期からチームを離れたこと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいである。みんなと一緒にプレーできないのも悔しい。
しかし下を向いている暇はない。前を向いて、取り組む。しっかりと治す。
そして、やることはただ一つ。
仲間を信じて、サポートするだけ。全力を尽くす。
気持ちをピッチに、ピッチの選手と共に闘う。
「まだまだ甘い」「もっと厳しさ持とう」「気持ち見せろ」「勝負にこだわれ」「ナイス勝利!」「勝って反省しよう」「目の前の試合に集中しよう」
良いときも悪いときも、現状に満足することなく、常にチームが良くなるように言い合う。
日本一を目指して、仲間とぶつかり合う。これはなかなか出来ないことだし、本当に幸せなこと。
これを最後はやっぱり優勝して
「この仲間で、明治で、サッカーできてよかった」
とみんなで心から思えるようにやっていこう。
抱き合って、泣いて、喜びを分かち合い、1番高いところから最高の景色を見よう!
準備はいいか?
自分のため
チームのため
支えてくださる全ての方のため
全ての想いを背負って、戦おう。
そして、繋ぎ、翔け上がろう。
繋翔
あとは自分が、自分たちが全力でやるだけ。どれだけ想いを表現できるか。とにかく前へ。最後の最後まで突き進む。
心の底から勝ちたいと思っているチームが勝つ。
一発勝負のトーナメント。一瞬一瞬に全てをかけろ。この緊張感をどれだけ楽しめるか。
目を閉じて、落ち着いて深呼吸。
残りの期間少しでも長く、最高に楽しい、充実した日々をみんなで過ごそう。
キツくなったら明治の応援席を見ればいい。今まで支えてくれた人を思い出せばいい。
大丈夫、みんながついてる。
俺たちならできる。必ずできる。
これまでの積み重ねを信じて闘う。
さあ行こう!
大好きな明治大学体育会サッカー部を日本一に!!
長い文章でしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
最後の明治大学体育会サッカー部の活躍を期待して、注目していただけると嬉しいです。
今後も変わらぬご声援のほど、よろしくお願いします。
【過去の記事】
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