2020年5月29日金曜日

「コンピュータと喋れたらいいのに」3年 今村彩乃



「コンピュータと喋れたらいいのに」3年 今村彩乃

こんにちは。
理工学部機械工学科3年マネージャーの今村彩乃と申します。同期稲見からの粋なパスを受け、今回部員ブログを担当させていただきます。


“コンピュータと喋れたらいいのに”

こんなこと、この組織に入っていなかったら考えもしなかったと思います。
サッカー部に入って2年が経ち、その中で私が学んだことの一つが、伝えることの大切さでした。
入ったばかりの私は意見をほとんど言わず、何を考えているのか、何がしたいのか、何をしようとしているのか、本当に分かりづらい後輩だったと思います。(今もなおその気配は自覚しております。改善途中ですので優しく見守っていただけると嬉しいです。)
この部に身を置きたくさんのことを経験して思ったのは、
“言葉にしなければ相手は何も分からない。分からないのが悪いのではなく、伝えようとしないのが良くないのだ”
ということ。大きなきっかけがあったというより、なんとなくそう感じるようになりました。

冒頭でも述べましたが、私は機械工学科に所属しており、その必修科目の一つとしてプログラミングを勉強しています。
恥ずかしながら1年生のときに一度落としており、2年次は履修の都合上取らず、今年やっと再履修をしています。
このプログラミングがなんとも難しく、苦戦の日々です。
少しルールから逸れるとコンピュータに怒られます。怒られますが、どこで間違えているのか、何がダメなのか、その理由を教えてくれなかったりします。
私がこの2年間で大事に意識していた「伝えろ」という考えと、全く違う性格を示してくるのです。
「なんでエラーなの?」
「何が気に食わないのか言えばいいじゃん」
と画面に火花を散らします。

“コンピュータと喋れたらいいのに”

コンピュータと喋れたら、パソコンに当たり散らしたくなるのも少しは和らぐはずです。

どんなに頑張ったところでコンピュータと本当に喋れるようにはなりません。そしてこの分野を高めるのは、自分から相手のことを調べ寄り添うことが一番なのは重々承知です。分かってはいますが、出来なくて悔しくて逃げることもあります。

そんな中でもがんばろうと思えるのは、同じように頑張っている友達がいて、バリバリと音がするくらい頑張っている家族がいて、この世に1人しかいない“自分”という存在が、私を支えてくれているからだと思います。


新型コロナウイルスが猛威を奮い、日常がガラリと変わってしまいました。ポジティブな貢献など何ひとつ出来ず、せめて出来ることは“何もしない”ということ。若者としての可能性はあるかもしれないけど、やっぱりまだまだ無力なんだなと痛感しました。

今何かを乗り越えようとしている人、戦っている人、そして全力でこのウイルスに立ち向かってくださっている方々が、
「あーあの時そんな風に努力してた人もいたんだ、自分も頑張ってよかったな」
なんて思ってもらえるような生き方をしていきたいです。


ご一読頂き、ありがとうございました。
部員ブログを担当する次の3年生は、今年副務を務める内田将太です。
爆発的なユーモアと、時折見せる優しさが持ち味のしっかり者☆
ポケモンパンからここまで上り詰めた彼が大学3年生になり、どんなことを思い書いてくれるのでしょうか。
ご期待ください!


【過去の記事】

2020年5月26日火曜日

「明治大学体育会サッカー部4年目」4年 小柏剛





「明治大学体育会サッカー部4年目」
商学部 4年 小柏剛(大宮アルディージャユース)

こんにちは。
今回部員ブログを担当させて頂きます商学部商学科4年の小柏です。

まず初めに、新型コロナウイルス感染症に対して最前線で対処してくださっている医療従事者を始めとする関係者の方々に深く感謝申し上げます。ありがとうございます。

私が明治大学に入学してから3年が経ち、4年目に突入しました。今回はこの明治大学で過ごした3年間を振り返りたいと思います。

明治大学体育会サッカー部への入寮の日は今でも忘れません。
その日の朝昼晩の食事は緊張で全く喉を通りませんでした。そして入寮し、寮生活が始まりました。

1年生の頃は朝練習をし、昼間は寮内の仕事と、慣れるのに本当に大変でした。リーグ戦にデビューして初ゴールを獲ったかと思えば肩を脱臼して長期離脱、大学サッカーのレベルについていくのがやっとでした。
2年生に上がり、後輩ができたかと思えば仕事があまりできず毎週のように先輩に怒られていました。サッカーでは総理大臣杯で優勝し、日本一になって素晴らしい景色を見ることができました。
3年生へと上級生になり、明治を引っ張ることの大変さを目の当たりにしました。しかし、大学史上初の五冠、ユニバーシアード優勝などこの1年間は本当に成長することができました。この3年間、良いこともあれば悪いこともありました。
しかしその全てが私を成長させてくれたと、そう思っています。

そして、大学最後の年。
私を大きく成長させてくれたこの明治大学に恩返しがしたいと思います。いつになるかはわかりませんが、リーグ戦が再開したときには、明治のサッカーを体現して見ている人に感動や勇気を与えたいです。

去年の明治大学体育会サッカー部の試合は多くの人に元気や活力を与えていたと思います。そんな去年の取り組みを受け継ぎ、それを超えるサッカーをして進化し続ける明治を見せられるように、そして去年果たせなかった打倒J1を達成できるように、まだまだやらなければいけないことがたくさんありますが、仲間と気持ちを1つにして成長したいと思います。

まとまりのない文章でしたが最後まで読んで頂きありがとうございました。またたくさんの人と笑顔で会えることを楽しみにしています。

次の4年生ブログ担当は狩土名 禅です。
変わった一面を持っていて、発想力が豊かでとても面白い彼は、次の部員ブログでもきっと興味深い内容を綴ってくれるはずです。
サッカーではフィジカルの強さと強烈なシュートが特長です!
是非次回もよろしくお願いします。



【過去の部員ブログ】


「サッカーを教えてくれた兄」1年 小柏剛
「上手くいかない時に何ができるかが人間の価値」 2年 小柏剛
「期待」3年 小柏剛

2020年5月22日金曜日

「考える力」 1年 太田龍之介


「考える力」
政治経済学部1年 太田龍之介(ファジアーノ岡山U-18) 

こんにちは。
今回部員ブログを担当させていただきます。
政治経済学部1年の太田龍之介です。

まず初めに、新型コロナウイルスと最前線で戦っている医療従事者の皆さん、関係者の皆さん 本当にありがとうございます。心より感謝いたします。

明治大学体育会サッカー部では、現在も新型コロナウイルスの影響により活動自粛になり自宅待機が余儀なくされている。
自分の好きなサッカーに打ち込める環境、そして何不自由なく生活できることが当たり前ではないと改めて実感させられた。

私は明治大学体育会サッカー部に入ってからまず、練習中の雰囲気に衝撃を受けた。一つ一つのプレーに対しての甘さが全くなく、そして何でも声にして指摘し合う。これまでに感じた事のない緊張感だった。しかし逆に、この緊張感の中で4年間プレーをすれば確実に成長できると感じた。

私はそこで指摘された中でも特に、これまでサッカーをしてきた中でそこまで深く一つ一つのプレーに対して追求する事があまり出来ていなかったのではないかと感じた。逆を言えば感覚でプレーする事が多かったと気づかされた。ただ全力を出せばいいのではなく自分がどう動くかによって、味方がどう動くのか、相手にどのような影響があるのか。これらの一つ一つのプレーに対して意味を持ち、頭をストップさせずに考え続ける事が何より大切だと感じた。それはサッカーだけでなく、普段の生活の中でも言える。どうすればもっと効率が上がるか、どうすればもっと人のためになれるかなど、常に頭を止めずに生活する事で人としても立派な大人になれると思う。

私はまだまだ考える力が他の人よりも足りていないと感じている。その為にも人一倍考え、人一倍努力し、様々な部分から学び日々成長していきたい。

次の1年部員ブログ担当は、FC東京U-18出身の岡哲平です。
身長を活かしたヘディングが持ち味の選手です。次回の部員ブログも是非ご覧ください。

拙いない文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

2020年5月19日火曜日

「新しい自分に出会い続ける」 2年 木村卓斗


「新しい自分に出会い続ける」
政治経済学部 2年 木村卓斗 (横浜FMユース出身)

こんにちは。
今回部員ブログを担当させていただきます。政治経済学部2年の木村です。

まずはじめに、新型コロナウイルスの感染予防や治療にご尽力されている関係各所の方々に深く感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

新型コロナウイルス禍により、明治大学体育会サッカー部は活動自粛期間に入り、各部員が自宅で過ごす日々を送っています。その為、自分のTRは勿論のこと、読書や家族との時間を大切にしたり、料理をしてみたりと、今だからこそ出来る生活を送っています。
そんな中、自分を客観的に分析するという時間も設け、大事にしています。入部してからこれまでの自分を振り返ろうと、プレーは勿論、サッカーに対する姿勢はどうだったか、徹底的に自分と向き合うようにしています。

4月23日に、テレビ朝日系のトーク番組「アメトーーク!」にて、『ありがとうノムさん芸人』という企画がありました。2月にお亡くなりになられた、日本プロ野球界で選手や監督など多岐にわたりご活躍された野村克也さんの数々の記録や名シーン、名言に触れながら別れを惜しむ放送でした。その中に、野村さんがヤクルトスワローズの監督時代に、小早川毅彦選手に「お前は器用な野球をしている」と言い、「不器用なりの野球がある」と伝えたというエピソードがありました。この言葉が今の自分にとって、とても響きました。自分の性格として、良くも悪くも1つのことに入り込み過ぎるところがあります。高みを目指したい、上手くなりたいとサッカーと向き合っています。しかし、思い通りに行かないと、そのことを考え過ぎて、「なんでこうなるんだ」「どう改善していけばいいのか」という思いにとらわれて、頭も体も硬くなる自分がいます。器用なタイプではない自分は、頑なに現状にこだわって、頭が持っていかれることがあります。

そんな時に大事になってくるのは、初心に戻ることだと思います。「何のためにサッカーをしているのか。どうして明治大学体育会サッカー部に入部したのか。そして自分は何を目指しているのか。」そのことを常に頭から離さない、ブレない強い人間になる必要があります。「きょうという日を、目標に向かって、全力で過ごせた。」そう安心して一日を終える毎日を過ごすことが、何より大事だと思っています。

明治大学体育会サッカー部は、一流の社会人(プロサッカー選手)に近づける環境がどこよりも整っています。活動再開後も、徹底的に自分と向き合い、新しい自分と出会い続けます。誰よりもサッカー脳を働かせて、サッカーに打ち込める喜びを噛み締めながら、泥臭く必死こいて食らいついて、全力で何かを掴んでいく、そんな日々を送り続けます。

 次の2年の学生ブログは、日本大学藤沢高校出身の櫻井風我です。小学生の頃から切磋琢磨してきました。足が速く、推進力のあるプレーが魅力の選手です。普段の彼は独特な視点を持っているので、面白いブログを書くはずです。
次の部員ブログも是非ご覧ください。よろしくお願い致します。

長い文章になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

【過去の記事】
「感謝」 1年 木村卓斗

2020年5月15日金曜日

「心を動かすもの」3年 稲見哲行




「心を動かすもの」
文学部3年 稲見哲行(矢板中央高校)


こんにちは。
今回、部員ブログを担当させていただきます。
文学部3年の稲見哲行です。

まずはじめに、新型コロナウイルスに対し最前線でご尽力されている医療従事者の方々、影響を受けながらも社会の為に貢献して下さっている全ての方々に深く御礼申し上げます。

自分の状況としましては、サッカー部の活動が停止してから、親と相談し栃木の実家に帰省して、人との接触を控え、自主練習を毎日行う日々を送っています。これからの未来について不安に感じることもありますが、自粛期間で感じたことを書いたのでご一読ください。


テレビを見れば新型コロナウイルスに関連したニュースが毎日報じられ、イベントが中止になったり、多くの会社が経営困難になったりと多大な影響が日本国内に限らず全世界に及んでいる。スポーツにおいても、大会が中止になったり、スポーツクラブの財政困難など多くの影響が出ている。
そんな中、この先問われるのはスポーツの価値だ。

自分は子供の頃からサッカー選手になるのが夢で、サッカー選手は社会においてスーパースターのような存在だと思っていた。もちろん自分はプロサッカー選手でもなんでもないし、偉いことは言えないのだが、最近になってどんな人がどんな形で社会に貢献しているのかわかってきた。
子供の頃にダサいと思っていたサラリーマンも今はとてもカッコよく見えるし、たくさんの人が輝いて見える。
他にもたくさん職業がある中で、自分がサッカー選手になってどう社会に貢献したいか、サッカーの価値、スポーツの価値について考えてみた。

自分の父親が在宅勤務になり、初めて身近で父親の仕事している姿を見た。母親は毎日美味しいご飯を作ってくれるし、自分は末っ子で二人の姉にたくさん優しくしてもらった。自分は家族をはじめ、たくさんの人に支えられて今まで生きてきた。そのような人たちに恩返ししたいと思い、自分はサッカーをしてきた。

このような、誰かに何かを与えたいという気持ちがまさに、スポーツの価値を考えるヒントになった。

自分のことをよく知らない人にまで何かを与えられるのがプロ。
自分がプロサッカー選手になって、どうしたいかがまさにそのことだと気づいた。

観ている人に何かを与えること。

何かとは、夢、感動、喜び、繋がりなど、まだ漠然としているが、自分がスポーツを見て感じてきたことだとわかっている。
それこそが自分がサッカーをしている意味、目的であり、プロサッカー選手になることはその為の手段や目標であるとわかった。
これまで国境や民族などの壁を越えて多くの人に愛されてきたスポーツには、大きな可能性がある。
スポーツにしか出来ないことを自分はサッカーを通して、更にはプロという注目される立場で、人の心を動かすことのできる人間を目指そうと、この期間を通じて決意することができた。


まとまりのない文章になってしまいましたが、今、自分が感じていることを書かせていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次の三年生の部員ブログは、普段から部員をたくさんサポートしてくれているマネージャーの今村彩乃さんです。芯のある強い女性であると共に、いつも部員に笑顔で接してくれる優しい女性です。さぞ良い文章を書いてくれると思うのでぜひ注目して下さい(笑)。


【過去の部員ブログ】

「初心忘るべからず」1年 稲見哲行
「誰かの夢」2年 稲見哲行

2020年5月12日火曜日

「繋翔」4年 岩田寛生



「繋翔」

法学部4年 岩田寛生(藤枝東高校)

平素よりお世話になっております。
また、新型コロナウイルスに対してご尽力されている、医療従事者をはじめとした関係者皆様に、深く感謝申し上げます。

今回部員ブログを担当させていただく、法学部法律学科4年の岩田と申します。
時が経つのは本当に早いもので、最後の部員ブログとなってしまいました。

とある講演者は、「誰しもが己の属する組織を強くしたいと思うことは必然である。」と言った。
しかし、全ての人が組織を強くしようと思っているわけではないと思う。その組織が好きでなければ、思い入れがなければ強くしたいと思わないだろう。
つまり、強い組織になるには全員がその組織が好きであること、強くしたいと思うことが絶対条件だと考える。
その思いが長年受け継がれてきた組織が私の明治大学体育会サッカー部だ。

様々な立場で各々が全力を尽くすことが、明治大学体育会サッカー部のあるべき姿であり、それが当たり前の集団なのである。
その姿勢を身をもって体現する先輩方のおかげで、強い組織たる所以がこうやって受け継がれてきた。
先輩方から代々受け継がれる紫紺のDNA。それに新たな色を添えて繋いでいく。自分のDNAを後輩達に植え付ける。熱い想いを持って、この組織をより強く、より良くしていく。
それは簡単なことではないと4年になって気がついた。それと向き合い、悩み、葛藤してくださった先輩方の想いものせて、繋いでいかなければならない。
良くも悪くも4年間で終わる大学生活。終わりのある大学生活の中で、所属した組織に対してどのように貢献できるか、存在意義を持てるか、爪痕を残せるかが非常に大切なことである。
試合に出場するためにもがき続けなければなにも残せない。しかし試合に出場するだけが全てでもない。それをいろいろな先輩方が証明してくださった。だからこそ私も証明しなければならない。組織への貢献するあらゆる方法を。間違っていないんだと。
明治という組織がNo.1だということを。

今までの私の人生は間違いなくサッカーであった。
それがあと一年で終わるかもしれないという恐怖と不安を力に変えて、全力で毎日を謳歌していた矢先、新型コロナウイルスによる活動自粛となった。
私だけでなく、節目を迎えようとしていた最終学年の人たちにとって、どこにもぶつけようのない辛い思いをしていることだろう。
だからこそ悔いのないように置かれた立場で自分の役割を全うする。今まで明治で学んだことを集結させ、整理して、再会の時をまだかまだかと待つ。

翔び上がる準備はできているか。さあ、いくぞ!!!


次の4年生担当は、副主将の小柏剛です。昨年は同部屋で1年間過ごし、真面目な話もふざけた話もよくする仲です。副主将となり、より核心のついた重みのある発言をしてくれるので、非常に信頼しています。
誰もを魅了する異次元のスピードにもご注目ください!
是非次回もご覧ください!


拙い文章ですが、最後までご覧いただきありがとうございます。
先の見えない不安な日々が続いておりますが、私たちは日々の準備を怠らず、応援頂ける皆様にスポーツの力で
元気を届けられるよう日々全力で精進して参ります。
引き続き明治大学体育会サッカー部への温かいご支援のほど、宜しくお願い致します。



【過去の部員ブログ】

「サクラマスに俺はなる。」1年 岩田寛生
「Continue」2年 岩田寛生
「当たり前」 3年 岩田寛生



2020年5月8日金曜日

「今を生きる」1年 井上樹



「今を生きる」
法学部1年 井上樹 (ヴァンフォーレ甲府U-18)

こんにちは。
今回、部員ブログを担当させていただきます。
法学部1年の井上樹です。
まず初めに、新型コロナウイルス感染拡大防止にご尽力されている皆様に深く感謝申し上げます。
明治大学体育会サッカー部に入部してから数ヶ月経ったこの頃の私の気持ちを文章にしたので最後まで読んでいただけると幸いです。
 
誰にでも夢や目標があるだろう。私が幼き頃から何も変わることなく抱き続けている「プロサッカー選手になる。」といった夢や、「今晩はこれが食べたい。」などの小さな望みだっていい。このようにこの先の未来に何か希望を持つことは、人生において非常に重要だと思う。しかし、夢を叶えることでも目標を達成することでもなく、それらを追求していく”過程”に本来の目的があると私は考える。
そして、その”過程”の真っ最中である『今』こそが最も重要だと強く思う。

私のこれまでのサッカー人生は決して順風満帆なものではなかった。
ヴァンフォーレ甲府のジュニアチームに入団した時もはっきり言って1番サッカーが下手だった。当時は五冠を達成してしまうほどの伝統のある明治大学体育会サッカー部に入部することなど思っても見なかった。その様な私だが、その時々を懸命に乗り越えて少しずつ積み重ねていき、気づいたらここまで来ていた。
そしてこの頃、明治大学体育会サッカー部に所属していることだけではなく、入部するまでに努力した”過程”にも価値があったのだと気付かされる。更に4年後、明治大学体育会サッカー部に所属していたことがより価値のあるものだったと思えるためには『今』を必死に取り組まなければならないのだろう。

さて、新型コロナウイルスの影響によりstay homeしている現在の状況に置き換えてみるとどうだろうか。活動再開後の活躍のために今日できる全てのことをやり遂げただろうか。今の状況を言い訳に、手を抜いた自分はいなかっただろうか。追求したらキリがないとは思うが、夜布団に入る前に「やりきった」と自信を持って思えるそんな日々を送りたい。どんな状況でも過ぎていく大切な時間を有意義に使いたい。
そしてとにかくポジティブに『今』できること全力で取り組み皆で乗り越えたい。

次の1年部員ブログ担当は、ファジアーノ岡山U-18出身の太田龍之介です。前線でのボールキープで攻撃の起点になる選手です。次回もよろしくお願いします。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

2020年5月5日火曜日

「掴み取るべし」 2年 遠藤雅己



「掴み取るべし」
法学部 2年 遠藤雅己 (桐蔭学園高校)


今回部員ブログを担当させていただく法学部法律学科二年の遠藤雅己です。
長文になりますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

まずはじめに、新型コロナウイルスと最前線で戦う医療従事者の皆様、ありがとうございます。
私たちの日常を支える為にスーパーやコンビニで働いてくださる皆様ありがとうございます。
私たちを支えてくださる全ての方に心より感謝申し上げます。

終息までは長い長い道のりになると思いますが、1日でも早く収束することを心より願いつつこれからもサッカーという環境に身を置いて日々を過ごしていこうと思います。

現在、コロナウイルスによって外出の出来ない状況が続いています。明治大学体育会サッカー部も活動自粛をしており、それぞれが自宅での生活が中心となっています。

そんな環境の中、私は3月23日(月)から3月30日(月)まで扁桃腺切除の為、入院をしていました。その期間を含む現在まで、多くのことを感じ、学びました。その中でも強く感じたものを今回は書かせていただこうと思います。
是非ご一読下さい。



私は、今セカンドチームに身を置いている。そしてリハビリを行わなくてはならない状態である。
だからこそ出来ることもあるし、日々できることを追求していく。

「努力は陰で積み重ねろ」
これは父に幼い頃から言われてきたことだ。これは成長に欠かせない言葉だと思う。
 あいつが練習している時、練習する。
 あいつが遊んでいる時、練習する。
 あいつがデートしている時、練習する。
 あいつが寝ている時、練習する。
気付いたときにはあいつなんか相手にならない。きっとあいつは「運がいいだけだ」なんて妬むんだろう。そんな時私は、「運がよかったよ」なんて言ってやりながら練習へ向かう。
そんな人が頂点への道を歩むのだと考える。


さっきの文章にも出ていたが、
「運が良い」
という言葉はよく耳にすると思う。
たまたま良いことがあったように見える時、確率論が提唱されるもので当たりを獲得した時など、よく言われる言葉だと思う。

「Luck is what happens when preparation meets opportunity.」
「幸運とは、たゆまぬ努力が機会に恵まれた時に起こる」という意味の言葉だ。
この言葉はアメリカのアメリカンフットボール選手だった“ダレル・ロイヤル”という方の言葉である。
何かを成し遂げるまでの過程で準備を怠らない人は成功できるものだと、この言葉を知った時に感じた。

今の私には、「運」を裏付ける努力がもっとできると感じている。
努力に上限など無いし、どんなに成功している人間にも限界はない。驕りに浸って努力をやめたら何かを掴むことはできない。
ただ努力は辛いし、諦めたくなることもある。やめてしまえば楽だと甘えそうになることもある。どんな人もそんな自分の中の邪魔者と毎日戦い続けていると思う。
その邪魔者がいるから努力に意味がある。
そいつを乗り越えれば
また違う邪魔者が出てくる。
そいつらを乗り越え続けるから
人は成長する。
だから人は努力する。
そこで努力を諦めるやつには、
邪魔してくるやつ、笑ってくるやつには、見れない景色があることが、
いつか自分がそこで努力を続けたことの
意味が、意義が、理解できる。
そういう風に思う。
これこそ「運を掴み取る」、「運を裏付ける」ものなのだ。
私はそんな人間になりたい。


最後になりますが、日頃から明治大学体育会サッカー部に関わる全ての皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。そして、これからも明治大学体育会サッカーを応援してくださるようよろしくお願いします。

次の2年の学生ブログは横浜Fマリノスユース出身の木村卓斗です。普段は真面目でいてお茶目な一面もある彼ですが、サッカーでは推進力のあるドリブルと力強い守備が魅力です。次の部員ブログも是非ご覧ください。よろしくお願い致します。

長い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

【過去の記事】

「原石を磨け」 1年 遠藤雅己

2020年5月1日金曜日

「“なぜ”を追求すること」3年 石井優輝



「"なぜ"を追求すること」
政治経済学部3年 石井優輝(昌平高校)


こんにちは。
今回、部員ブログを担当させていただきます。
政治経済学部3年の石井優輝です。

まず初めに、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止、治療にご尽力されている方々に深く感謝いたします。ありがとうございます。

時が過ぎるのは早いもので、明治大学体育会サッカー部に所属して3年目になり、昨日には21歳の誕生日を迎えた。3年生になり、明治の象徴(リーダー的存在)とはどのような人なのかを考えるようになった。そのことについて4月1日から続く自粛期間を利用してもっと深く考えてみた。

先日、Criacao新宿という企業が主催のZoomというアプリを用いたリーダーズカレッジがあり、参加させていただいた。そこで話された事は、今私が考えてることと完全にマッチしていた。
リーダーとは何か。
この講義が終わってからの私は、私自身が表面上だけの人間で、未熟すぎる人間なんだと思い知らされた。

"なぜ"。
これは誰しもが使った事があるワードだと思う。けれど"なぜ"について深く考えたことがある人はどのくらいいるのだろうか。
「"なぜ"サッカーをやっているのか」「"なぜ"この仕事をしているのか」「"なぜ"明治大学じゃなきゃだめなのか」
この問いを深く考え、追求し、言語化して人に伝えられる人はそう多くはないと思う。栗田監督も「"なぜ"明治に入ったんだ」と下級生に質問する。その隣で後輩がなんて答えるか待っている自分。それと同時に自分にその質問が来たらなんて答えようかと怯えてる自分がいる。なんとなく頭の中ではわかっている。でも、それが何かが出てこない。言語化できない。
決して簡単な問いではないが、人に伝えられてこそ、本当の象徴(リーダー)になれるのだと思う。この問いに答えられるのはおそらく数人である。
でも答えられないのがだめなのか。
私はそうは思わない。"なぜ"に着目し、自分なりに考え追求することが1番大切なのだ。その作業が自分を変え、チームの象徴となる一歩目になる。

私にはあと約2年しかない。少し焦りも感じているが、"なぜ"を追求し続けたい。そうしたらきっとプレーも変わってくるはず。来年からではなく、今年からチームに不可欠な存在になり、チームを助けたい。そして代が移り、自分らのチームになった時に最高のチームを作りたい。

次の3年ブログ担当は、矢板中央高校出身の稲見哲行です。ボランチで存在感を発揮し、今年のチームの核になる選手だと思います。是非彼のプレーにご注目ください。

まとまりのない文章になってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。生活が制限され、ストレスが溜まる日々が続きますが、一致団結し共に乗り越えましょう!



【過去の記事】

「夢」1年 石井優輝
「兄の存在」2年 石井優輝